東京国際空港密輸動物園
日本国内におけるペット需要の高まりから、航空機を介した動物密輸が跡をたたない。羽田空港の国際線増便を契機とし、行き場を失った動物のための保護・展示拠点を空港敷地内に提案する。
滑走路脇に位置する幅25m、長さ1kmの空隙を縫うような帯状の建築は、所々互いに接合しながらうねる、3枚の曲面スラブから構成される。これらのうねる曲面は、地上部分では架構全体で剛性を高めるためにトラスアーチのような形態をとり、地下部分では地中熱を効率よく取り込むために外皮の表面積を広げる形態をとることにより、構造的・環境的要件を叶えると共に、多様な動物のための地形ともなっている。
また、曲面のうねらせ方を検討し、旧来の動物園に対するオルタナティブの提案として、人間/動物の立体的な関わりのデザインを可能にした。さらに本計画は様々な機能を取り込むことによる空港自体の「半都市建築化」を加速する提案としても位置付けられる。
HND ZOO
Today wildlife smuggling problem becomes increasingly serious.
I designed the "zoo" for the animal protection and exhibition along the runway in the Tokyo International Airport.
The theme is to synthesize the extremes of factor; XL(infrastructure) and S(animals), into one architecture.
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